平成29年度茨城すまいづくり協議会「Re:NEW」
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物 置食器棚収納収納上部収納棚棚仏壇吊戸棚下駄箱親世帯息子+祖父母世帯●朝目覚めると、孫が廊下を小走りに走る音が響きます。 彼らは生活圏の身近にある曾祖父母・祖父母の部屋を 回遊できます。私たちも園バス送迎等を担当したり、 孫達の成長を身近に感じ見守ることができます。●息子世帯との生活空間は 一枚のドアで仕切られ、 D・Kもそれぞれに設置するなど 物理的空間の分離は 程よく保たれています。 誕生日を祝う際などの 家族のイベントは共に 楽しみます。●息子世帯と祖父母の生活エリアを近くに配置したことがよかったと今でも思っています。 多世代で暮らす上で、子育てにも、若い夫婦に様々な知恵を伝えるにも大変役立っています。●しかし、多人数での暮らしは良いことばかりではありません。 互いに気遣いもありますので、干渉を回避する不断の努力も必要です。●過去数世代に亘って住み継がれてきた古民家は、改修後は温かく明るく住み易い家に 生まれ変わり、家族を優しく包み込んでくれています。年老いた両親も、嫁いだ妹も昔の 思い出が残るリフォームで良かったと言ってくれています。リフォーム後から同居ご長男(30歳代)祖 父(80歳代)祖 母(80歳代) ご主人(50歳代)奥 様(50歳代)若奥様(30歳代)お子様(未就学)お子様(0歳)●年老いた両親と私たち夫婦の 四人暮らしでした。古民家特有の 「段差が多い」「寒い」など問題があり、 十数年前から「改修するか、 改築するか」と悩んでいました。●知人の紹介で〝民家フォーラム〟に参加し、 実際の改修古民家を見て「これだ!」と心が傾きました。●設計の業者はネットで調べました。 リフォームすれば息子ら世帯も「同居しても良い」と いうので、急遽設計段階から一緒に検討し、 皆の希望が盛り込まれるよう建築士さん (有限会社 吉田建築計画事務所(茨城県石岡市))に お骨折り頂きました。犬走りウッドデッキB寝室DK2和室B(祖父母)ウッドデッキAUB収納廊下C押入収納冷蔵庫食器棚8トイレB洗面脱衣所冷蔵庫玄関(土間)廊下BDK1ホール掘炬燵居間ポーチ納戸物入床の間広縁トイレA主寝室廊下A和室A押入収納犬走り【リフォーム前のBさん宅】歴史と風格のある古民家だったBさん宅。経年による劣化と現代の暮らしに適さない間取りが課題だった。●掘り炬燵のある居間が家の 中心に配置され、風呂も 共用で皆が関わり合います。浴室便所台 所茶の間寝間奥座敷仏壇広 間和 室土 間共用スペース共用スペースBさんご一家 家族構成(ご入居当時)親の高齢化に対応。多世代に「住みよい」家に。コラム①今、 注目の「多世代住宅リフォーム」の例〉【多世代リフォーム実例】…(Bさん宅の場合)「リフォームしてよかった!」着工から約8ヶ月で竣工

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